来館者を情報から締め出す三つの壁
アクセシビリティの計画は、まず人が館内に入れるようにすることから始まるのが一般的です。スロープ、エレベーター、座席、ヒアリングループなどです。それらは大切です。しかし来館者が展示物の前に立ったとき、問われるのは書かれている内容を理解できるかどうかであり、多くの人にとっては、印刷されたパネルの前で鑑賞の意味が失われてしまいます。
視覚障害
小さな文字、資料保存のために落とされた照明、展示ケースのガラスへの映り込み、適切でない高さに設置されたパネルは、文字を読みにくく、あるいは読めなくします。自分を視覚障害者だとは考えない来館者でも同じです。
読むことの困難
ディスレクシア、識字の困難、学習障害、そして単純な読み疲れによって、長い文章は流し読みされたり読み飛ばされたりします。子どもや高齢の来館者もこの壁に直面します。
言語の壁
来館者がその土地の言語を理解できなければ、パネルからは何も伝わりません。海外からの旅行者も、家庭で別の言語を話す地元の住民も含まれます。
影響を受ける来館者の数
これは例外的なケースではありません。どの壁も、それ一つで人口の大きな割合に影響しており、複数の壁に直面している来館者も少なくありません。以下の数字に加えて、British Dyslexia Association は、およそ10人に1人がディスレクシアであると推定しています。
Journey Pal を導入しているニュージーランドの博物館では、ガイド利用の50%から60%が英語です。需要の大きな部分は、翻訳を必要とする旅行者だけでなく、スマートフォンで聞いたり読んだりすることを選ぶ地元の来館者から生まれています。
展示パネルだけでは解決できない理由
印刷されたパネルは、博物館が情報を伝える一般的な方法であり、多くの来館者にとっては十分に機能します。しかしパネルには動かせない限界があり、その影響を最も強く受けるのが上で挙げた来館者です。

印刷されたパネル
文字の大きさとコントラストは印刷した時点で固定される
短い要約しか載せられず、詳細は削られる
一つの言語、あるいはパネルが煩雑になる前の数言語まで
楽に読める来館者にしか役立たない
修正や更新のたびにデザインと印刷のやり直しが必要
Journey Pal を使った同じ展示
来館者自身のスマートフォンに、普段使っている文字サイズやスクリーンリーダーの設定のまま表示
スペースの制限がなく、物語のすべてを伝えられる
30以上の言語に対応し、スマートフォンの言語に合わせて自動で表示
パネルを読めない人や聞く方を好む人のための音声
QRコードや掲示物を作り直さずに、変更をそのまま公開
Journey Pal が展示情報を利用しやすくする方法
Journey Pal は、来館者向けの翻訳された音声とテキストを制作し、届けるための最も簡単な方法です。博物館は共有したい展示物や館の情報を Journey Pal にメールで送り、Journey Pal は来館者が読み取れるQRコードを返送します。
来館者がQRコードを読み取ると、スマートフォンの言語が検出され、該当する翻訳テキストと音声が自動的に表示されます。
情報は30以上の言語で提供でき、音声は視覚や読字に困難のある人にとっても利用しやすいため、情報へのアクセスが大幅に向上します。
また、印刷し直す必要がなく、物理的なスペースにも制約されないため、従来の展示パネルよりも維持や更新が容易です。

キャプションは短く、詳しい内容はQRコードの先に

QRコードがキャプションの代わりになる必要はありません。さっと読みたい来館者のために短い印刷キャプションは残し、物語の全体、音声、翻訳は、その横の小さなコードの先に置きましょう。
Lakes District Museum はこの方法で Journey Pal を使い、物理的な展示パネルに収まりきらない内容まで知りたい来館者に、より深い解説を提供しています。印刷されたキャプションを読むのが難しい来館者も、自分が使える形で同じ情報を受け取れ、博物館はパネルを一枚も増やす必要がありません。
よくある質問
博物館は視覚障害のある来館者のために、展示をどう利用しやすくできますか?
印刷されたパネルを読むことに頼らない形で展示情報を提供することです。音声による解説は役に立ちますし、来館者自身のスマートフォンに表示されるテキストも同様です。普段頼りにしている文字サイズやスクリーンリーダーをそのまま使えるからです。Journey Pal は、展示物の横のQRコードからその両方を提供します。
博物館はディスレクシアや識字に困難のある来館者をどう支援できますか?
聞くという選択肢を用意することです。Journey Pal の各スポットにはテキストに加えて音声があるため、長いキャプションを読み進める代わりに情報を耳で聞くことができ、自分のペースで一時停止や聞き直しもできます。
博物館の展示パネルを他の言語に翻訳できますか?
はい、印刷し直す必要はありません。Journey Pal は展示テキストと音声を30以上の言語に翻訳します。来館者がQRコードを読み取ると、スマートフォンの言語でガイドが自動的に開きます。
来館者はアプリをダウンロードする必要がありますか?
いいえ。来館者がスマートフォンのカメラでQRコードを読み取るだけで、ガイドがすぐに開きます。アプリのインストールも登録も不要です。
Journey Pal はすべてのアクセシビリティ対応の代わりになりますか?
いいえ。展示情報を音声と翻訳テキストで提供することに特化した、アクセシビリティ計画の実用的な一要素です。物理的なバリアフリー、ヒアリングループ、スタッフによるサポートは引き続き重要です。

